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カタクチイワシ(片口鰯) は、ニシン目・カタクチイワシ科に分類される魚の一種です。いわゆる
イワシの一種で、人間の食用のみならず食物連鎖の上でも重要な魚です。
マイワシ、ウルメイ
ワシと同じくイワシの一種だが、カタクチイワシは目が頭部の前方に寄って
いて、口が頭部の下
面にあり、目の後ろまで大きく開くことが特徴から。名まえも「口が頭の片
側に寄っている」ことに
由来しカタクチイワシと呼ばれているようです。
産卵期はほぼ1年中だが、春と秋に産卵するも
のが多い。卵は楕円形の分離浮性卵で、1粒ず
つがバラバラに水中を漂いながら発生する。孵
化した稚魚は急速に成長し、1年経たずに繁殖
ができるようになる。寿命は2年-3年ほどです。
カタクチイワシは、卵から孵化したばかりのマイワシの仔魚(しぎょ:魚の幼生。孵化して以後す
べてのひれが完成するまで)は全長3〜4mmで、口はまだ開いていません。孵化後、約3日で卵
黄を吸収しつくした後、口が開き、餌をとりますが、最初の2日間に餌にありつけないと死んでし
まいます。これを「初期減耗」と呼び、どのくらいのパーセンテージでおこるかがその年のイワシ
の行方を占うカギとなるため、研究が行われています。
卵が孵化するまでに70パーセントは死
に、生後2ヶ月の生存率は0.07パーセントで、成魚になる
のはこれの数万分の1と言われていま
す。
生息域は、北海道から南シナ海までの西太平洋沿
岸に分布し。内湾から沖合いまで、沿岸域
の海面近くに大きな群れで生活しており、主にプラン
クトンを食べている。泳ぎながら口を大き
く開けて植物プランクトンや動物プランクトンを海水ごと
吸い込みながら食べている。
鮮度の良
いものは刺身など生で食べることもできるが、傷みが早
く入手が限られる。鰯の中でも新鮮な
カタクチイワシの刺身は、最も美味しいと言われている。
最も多い利用法は煮干し等の干物だ
良い干物の決め手もやはり鮮度で、加工作業は時間と
の戦いとなる。
おもな利用法には以下
のようなものがあります。
● 畳鰯(たたみいわし):稚魚を板海苔状にまとめ干物にしたもの。
● 白子干し(しらすぼし): 稚魚を塩茹でし干したもの。カルシウムを含む食品の代名詞でもある。
やわらかいものから乾燥度合いにより「しらすちりめん」「太白ちりめん」「上乾ちりめん」に
区
別される。やや個体の大きいものは「かえりちりめん」と呼ばれる。
● 目刺し(めざし):立て塩をした後、数匹ずつ竹串に刺して乾燥させた干物。流通段階では
竹
串は外されていることが多い。乾燥度合いの違いにより「若干し」「丸干し」に分けられる。
● 煮干し(にぼし):茹でて乾燥させたもの。主に出汁をとるために利用される。
● 田作り(たづくり):ゴマメ(小型のカタクチイワシを素干ししたもの)を砂糖と醤油で煮絡
め
た
もの。御節料理の祝い肴として知られる。
● アンチョビ:三枚に下ろして塩漬けした後、植物油に漬け込んだもの。
● ごま漬け:千葉県九十九里地方の郷土料理。
● 調味料:魚醤またはたん白自己消化物と呼ばれる発酵調味料原料として用いられる。
食用
釣りの餌、肥料などに用いられる。